有機な建築 落合政勝 Human Bandage Japan 石井健三

日本ではじめて搾りたての日本酒の生酒を濾過技術によって克服して販売されたのが、新潟県新発田市の菊水酒造「ふなぐち」でした。ビールで「一番搾り」がありますが、その「いちばん搾り」というネーミングも、菊水酒造が先に使っており、ビールメーカーから販売前にひとことご挨拶があったというくらい、世の中の3歩先を歩んでいる会社です。

 その菊水酒造で、日本酒の伝統文化を伝えるような建物を作りたいという話があって出来上がったのが、日本第1号認定の有機空間建築でした。

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モノとコト

 建物を作るのはモノつくりですが、それにはコトつくりが欠かせないというところからプロジェクトはスタートします。そこで行われたのが、社員全員参加のワークショップでした。他己紹介や目隠し歩行などによって肩書き落としをして参加し、グループごとに「こんな蔵があったらいいなあ」というものを発表しました。

 そのプロセスにおいて面白かったのは、いままで同じ会社にいたのに話したことがない人同士が、とても仲よくなったり、部署を超えて仕事をやり始めたということです。個々の社員の中に火がついたように個性を出して交じり始めたのです。

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有機の意味

 いくら有機栽培の野菜といっても、流通過程や保存過程で汚染される可能性があります。そこで新しく設けた仕組みが有機空間というコンセプトでした。しかしながら、一切の化学物質を含まない空間作りには尋常ではない手間隙がかかりました。

 そのとき、活躍したのが、「鼻」だったのです。

実はきれいな空間にいると、化学物質を含んでいるかどうかを鼻でかぎ分けることが出来ることに気がついたのです。

 また、工事現場では、普通は現場から出るときに靴を洗うのですが、この現場では、入るときに靴の汚れを落とし、更に靴を履きかえるという逆転現象がみられました。

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   簡単に説明いたしましたが、この「有機な建築」をひろめるための講演活動や実際の設計・管理業務も行っています。
   講演では、主にコトつくりを担当した真栄城氏と主にモノつくりを担当した梶浦氏が伺って、実際の体験談を語って下さいます。
    詳細のお問い合わせは下記までお願い致します。